一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

四国で車中泊にチャレンジ

本来であれば、中国から帰国する日だった昨日、ようやく気を取り直して一泊だけの旅に出た。長期休暇の最後の2日間。妻と2匹のトイプードルと一緒に車中泊の松山一泊。

ブログタイトルは「一人旅」を強調しているものの、改めて記事の一覧を見ると、ほとんど妻との2人旅で、一人旅などほぼなし。今回など犬まで同行。タイトルを変えるべきか。とはいえ一部の限られた読者にしか読まれていないようなので、気にせず行こうか。こんな独り善がりの文章を読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。

それにしても中国のウイルス騒動、ヒートアップがすごい。もし中国に予定通り行ってたら、予定変更して早めの帰国をしようと焦りまくっていたことだろう。

 

さて車中泊である。朝5時半に熊本を出発。阿蘇を通って、竹田から片道1車線の自動車道を走り、佐賀関に8時半過ぎに着いた。この自動車道の整備で大変便利になった。愛媛県の三崎行きフェリーに乗船。四国に行くときはだいたいこの船を使う。波は穏やかでほぼ揺れず、1時間ちょいで到着。佐田岬半島をスイスイとドライブして、八幡浜から大洲市へ。

大洲市は寅さんの舞台にもなった町。何回か通過したし、大学生の時、ちょうどロス五輪があっていた頃、バイクで四国を回った際に民宿に泊まったこともある。でもちゃんと観光するのは初めてだった。

まず率直な感想。素晴らしくいい町だ。

平成に入って天守が木造で再築された大洲城も良かったが、古い住宅がたくさん残っている城下町の趣が抜群なのだ。古い町として保存しようとする動きが見える。熊本には残念ながら、こんなしっとりとした古い町並みがあまり残っていない。

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旧市街というのかぴったりなたたずまい。雪国によく見られるガンギのようなミニアーケードがあちこちにある。結構これも年代もののようだ。数カ所で古民家のリノベらしきことも行われていた。どんどん進化してほしい。

臥龍山荘という肱川沿いの明治期の茶亭?というか別荘?は、実に完成度が高い。国の重文。庭の踏み石ひとつにしても考え抜かれている感じである。随所に趣向を凝らした作りが見られ、お茶素人の私でも見入ってしまう。北斜面にあるので湿気が強く、苔が美しい。日本人の暮らしには一定の湿度が必要なのだなと改めて思う。上海郊外の江南地方集落を見た時も感じたが。東アジアのモンスーン地帯特有の感性か。ある程度の湿気は安心させられる。

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その後、瀬戸内海に面した下灘駅へ。予讃線無人駅。たしか72時間でも取り上げられた。

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ちょうど夕方で、晴れ間ものぞき、絶好のタイミング。はじめ2、3人しかいなかったが、そのうち団体様がドドドっと来て無人駅のひっそり感が失われてしまった。すごい人気なのだ。個人客は台湾人らしき人々多し。確かにここは台湾人好みの場所だ。以前書いた台中郊外の高美湿地と似た空気あり。

実はホームと海の間には国道が走っていて、交通量は結構多い。写真では分かりませんが。30分以上滞在してしまった。ここも思っていたより、ずっと良かった。かなりの高得点。ここに注目して発信した人はなかなかだと思う。

伊予市でラーメン食べて、駐車場が広大なコンビニに車中泊した。

次回へ続く。