どうも。旅するおやじ旅生です。
以前勤務していた八代市に、地域に根付く民俗伝統芸能を紹介するスペース「お祭りでんでん館」がオープンしました。早速行ってきました。
場所は八代城跡のすぐ近く。江戸時代の八代城主だった松井家の茶屋であり明治以降は住居となった「松浜軒」もすぐ目の前。いまも松井家の末裔が住んでいらっしゃいます。また博物館も近くにあり、八代の中でも歴史文化が集積した場所なのです。
でんでん館は、11月にある「八代妙見祭」に出る笠鉾がメーンの展示物。祭りの神幸行列はユネスコの無形文化遺産に登録されています。
この祭りは中世から続き、一時は衰退しましたが、肥後の領主が加藤、細川になってからは賑わいを増したとか。
特に八代を隠居地にした細川忠興は祭りの保護にかなり尽力したようです。元禄期、町人の力が強まると贅を尽くした多くの出し物が参加するようになり、現代に続いています。
今も地区別に傘鉾を大事に保管し、年一回組み立て祭りに登場させるのです。高さ5メートルほど。唐津や日田のものと比べると小型です。「ほーい、はーい」という、熊本の祭りにしては長閑な掛け声も、県南地域の穏やかな気質を象徴しているようです。
施設では、各地区に別々に保管していた傘鉾をこの建物に集めて保存。展示室ではローテーションでそれぞれの傘鉾や、その一部を展示するようです。
小さな施設ですが、祭りの歴史などよく分かります。入場料は300円。広い駐車場あり。