どうも。旅するおやじ旅生です。
きょうは久しぶりに俳句の話題。先月、やる気満々で句会に出した俳句が驚きの惨敗。
「今回は行けるぞ」と意気込んでいただけにショックも大きく…。いったいどう作ればいいのか…。「心が折れるとはこういうことか」と実感しました。
で、その時の俳句を紹介します。自分の傷跡を人に見せたがる性格なのです。
①嚏(くさめ)して読まずじまいの書を括る
②マスクした佳人それでも佳人なり
③大嚏しばし無頼を気取りたり
④冬の水キリンの喉を駆け上がる
⑤寄せ鍋や天気図の縦縞は密
②は零点でした。①と③はまあまあの評価受けるのではと期待し、④と⑤は「新機軸」としてチャレンジした句。しかしいずれも1点あるいは2点。結果を見た時、「エッ、まさか」と驚きました。でも現実なのです。
しかしここで負けてはいられない。
今度はあまり考え過ぎないように、作ってみました。
節分や裏木戸わずか開いたまま
トンネルをいくつも抜けてしぐれけり
朝刊と一緒に届く寒の入
あと2句作っていたのですが、妻に見せたところ、「人に見せるのはやめたがいい」と言われました。
自虐的な題材の句でした。「自虐はもうやめたがいいよ」と妻。確かにそうなのです。自虐は難しい。
妻曰く。「淡々と自虐を書けばいいが、そこに『自虐かましてるけど、本当の俺のすごさ分かってくれるよね』という感覚がちらりとでも見えたら、もうダメ」。
ムカッときたが、確かにそういう部分あり。M-1で上沼恵美子が「自虐がダメだって分かってるやろ。それなのになんで自虐やってんねん」と、どこかの芸人を突っ込んでいたのを思い出しました。
何度も書いてきましたが、自虐は本当に難しい。人間力が試されます。人間力の低い人が自虐ネタで笑わせたら、それは笑わせているのではなく、笑われているんです。
これ名言だな。
山頭火の句は自虐だらけですが、やたら真似すると痛い目にあいそうです。
淡々と、ひたすら淡々と、感情に流されず、俳句を作っていくべきでしょう。無い物ねだり、才能あるふり、愛情欲しさの精神的自傷行為はもう捨て去らねば。
やがて還暦なのです。
句会の結果は、乞うご期待。