一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

あまり大事にされてない⁉︎

どうも。旅するおやじ旅吉です。

昨日、霧島での車中泊を紹介しましたが、霧島に向かう道すがら、「あまり大事にされてない感じがする国重要文化財」に初めて出会いました。

鹿児島県伊佐市の、とある神社。

国宝、重文好きの旅吉は、旅の途中で文化財の案内看板を見掛けると必ず立ち寄ります。

今回もそうでした。

国道沿いに「国重要文化財」の案内板を見つけたのでいそいそと案内に従いました。

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この神社は、田圃の中の一本道を歩いた先にありました。鬱蒼と木々が茂る小さな丘全体が境内。「円墳?」と思わせる規模です。

麓にある鳥居をくぐると、黒々とした木々に覆われた石段ははき清められた感じはあまりせず、黒いトンボ(湿った場所によくいます)が数羽飛んでます。なんだかゾッとしながら、用心して社殿までたどりつきました。

やはりちょっと荒れた感じがします。これではせいぜい市の文化財といった保存状態。説明板を読む平成元年に指定されたみたい。

蒙古襲来の際に地元の武士が活躍したことを記念して、この神社を建てたみたいです。

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おそるおそる、室町期に建てられたと思われる本殿に近づくと、確かに屋根のデザインあたりに歴史的価値が‥。でも何も知らずにこの社殿を見たら、とても国重要文化財とは思わなかったでしょう。

教育委員会や県教育委員会はもっと文化財を大事にして、しっかりアピールしてほしいと強く思いました。地元の宝なんだから。

重要文化財なんて簡単に指定されるもんではありません。全国に知られる熊本城の櫓群でさえ国重要文化財なのです。

「我が町に国重文クラスが一つでもあれば」と思ってる自治体がどんなに多いことか。

一方で国宝指定されたばかりの霧島神宮は関係者の喜びがビシビシ伝わってきました。いいですね、あの感じ。