一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

大和の国を自転車で横断

どうも。旅するおやじ旅吉です。

引き続き、先日行った関西一人旅を紹介します。

古事記日本書紀についての本を読んでいるとよく出合うのが、

「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる 大和しうるわし」

という歌です。

たしかにその通りだな、と奈良盆地にいくたびに思います。

というわけで、この奈良盆地を自転車で横断してみることに。

出発地点は大和郡山城。薬師寺を訪問した後、そのまま30分も南下すると、この城跡に到着しました。

電動アシストのママチャリでぐいぐいのぼると天守台近くの駐車場に。この城は筒井順慶豊臣秀長が城主を務めた後、江戸時代には譜代大名が治めてきた城です。

天守閣など現存する建造物はなく石垣のみが残っていますが、市民の熱い要望で大手門などが復元されています。

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天守台から臨むと、城内の一角に和洋折衷の個性的な建物を発見。明治の終わりに建てられた県立図書館を、昭和40年代に奈良市内から移築したそうです。

管理人のおじいさんに頼んで中を見せてもらいました。近代建築らしい、豪華な造りで現在は公民館のような使われ方をしているみたい。登校拒否の子どもたちが集い、先生たちから指導を受ける場として活用されているようでした。
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建物の向こうには大和郡山の町並み。その先には山辺の道が通っているであろう山並みが見えます。「国のまほろばだなぁ」と感慨深いものがあります。
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天守台を後に、大和郡山の町へ。ひたらす自転車をこいで奈良盆地のど真ん中に進んでいきます。

でも不思議ですね。地図で見ると平たんに見える奈良盆地も、実際に自転車で走ってみると、中央部を流れる川を境にゆるやかな傾斜があります。

この橋を渡るとずーっとゆるい上り坂。

前を高校生の男子5人がえっちらえっちら進んでいきますが、こちらは電動アシスト式。すすすーっと追い抜いて元気なところを見せつけました。

途中で帯解寺という安産祈願の寺などありましたが、スルー。

山辺の道まで行ってみたい」と思いましたが、天理以北の山辺の道はあまり観光地化されておらず、案内板もないため、とうとう行き着きませんでした。

それでも奈良盆地の東端を左折して北上、春日大社の南側にある「白毫寺」の近くに行くと山辺の道の案内板が。どうもこのあたりが山辺の道の北端になるみたいです。f:id:noaema1963:20220901153025j:image

上下の写真は白毫寺から眺める奈良盆地。今度は盆地の東側から西側を望む格好になりました。それにしてもこの寺への石段、そうとうきつかったです。
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