一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

秋空の下、小鹿田焼の里へ

どうも。旅するおやじ旅吉です。

大分県日田市の中心部から車で20分ほど。小鹿田焼(おんたやき)の里を久しぶりに訪ねました。「たまには遠出をしたい」という85歳の両親を連れ、高速道路を使って熊本市から3時間近く車を走らせました(今回はキャンピングカー ではありません)。

 

小鹿田焼の里は10年ぶりくらいです。数年前の水害で大きく被災したようですが、今はすっかり以前の姿を取り戻していました。

名物の唐臼の音も相変わらず賑やか。清冽な川の水が鹿威しに似た仕組みの木槌から溢れると、その反動で「どすん」と陶土をつきます。唐臼は里にいくつもあり、この重い響きがあちこちから聞こえてきます。「日本の音風景100選」にも選ばれています。

旅吉は小鹿田焼の存在を、原田マハさんの小説「リーチ先生」で知りました。

イギリス人のバーナード・リーチは明治末から昭和前半にかけ、柳宗悦白樺派のメンバーたちと民藝運動を展開した芸術家。日本各地に息づく素朴な実用の美に価値を見出し、この小鹿田焼も彼らの手で名を知られることなったようです。

恥ずかしながら、この本を読むまでこの焼き物のことを知りませんでした。

「飛びかんな」と呼ばれる幾何学的模様が特徴。「あらー、ここの店は全部同じ模様タイ」という何も知らない父に、店員のおばさんが親切にこの模様について説明してくれました。

今でもすべて手作りだそうです。

韓国の田舎をイメージさせる登り窯もいいですね。

 

唐臼のどすんと鳴りて秋の空

 

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