一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

東京はセンチメンタルジャーニー

どうも。旅するおやじ旅吉です。

早期退職して日本半周の旅(そう名付けることにしました)を続けています。前回は静岡県伊豆の国市を訪ね、源頼朝北条政子が出会った蛭ケ小島など紹介しました。

その後、箱根を越え、土砂降りの中、東名高速の港北パーキングエリアで車中泊。大型車がガンガン出入りする状況にも関わらず何故だか熟睡しました。神経質だ神経質だとばかり思っていた自分に勲章を贈りたい気分です。

よく朝、近くのインターで降りて、横浜市青葉区の高級住宅街のコインランドリーを利用。大学時代、一度も来たことがなかった東急田園都市線の沿線。こういう世界があったんだ、知らなかったよ、西武新宿線はえらく違うじゃないか、これはまさに「金曜日の妻たち」の世界じゃないか、せめて洗濯だけさせてもらうよ、と旅吉は感慨に耽りました。

とか言いながらその後、学生時代の4年間を過ごした西武新宿線鷺宮を当然訪ねました。

東京って車で行くと駐車する場所がないんですよね〜。この日もとても苦労しました。

ようやく見つけた駐車場は20分200円。せこいかもしれませんが、貧乏旅行(いやいや節約旅行)をしていると困惑してしまいます。田舎者としては1時間300円が真っ当なような‥。

雨が止まぬ中、コンビニで傘まで購入して中野区若宮3丁目の以前住んでいた場所へ。すっかり変わってしまいました。昭和の末頃はごちゃごちゃした感じでしたが、今では(田園都市線には負けるけど)上品な感じに。近くの銭湯や小さな本屋はなくなっていました。

駅のすぐ脇の、老夫婦が営む立ち食い蕎麦屋は当然ありませんでした。ここのおばさん(もう亡くなっているんだろうな)は、蕎麦を頼むと旦那さんに「蕎麦一丁」と言いますが、カレーライスを頼む「カレー、ワン」と英語になっていたのが面白かった。

変わっていないのは駅近くの不動産屋とパチンコ屋。特に不動産屋の看板はあの頃と全く一緒だったけど、もしかして一度も変えてないのかな。おかしいほど記憶のまんまでした。

下の写真は近くを流れる妙正寺川

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それから通っていた大学へも行きました。自分でも呆れるくらいセンチメンタルジャーニー好き。そのくせ安い駐車場を探すのは必死。

で、大学は度肝を抜かれるほど変わっていました。「旅吉がぐずぐずしている間に、こちとらすっかり成長しちまったよ」とでも言いたげな感じです。

この2カ所を訪ねたら、あとは特に向かうべき場所はなし。

いつもそうなんです。田舎にいると「今度東京に行ったら、あそこに行こう、ここにも行こう」と考えますが、いざ行くと、なんだか途方に暮れてしまいます。基本、観光都市ではないですからね。

この日の夜はエレファントカシマシのコンサートがあったので、午後からはそちらに全力投球しました。

コンサートの模様はまた別の機会に紹介します。ちなみに見事に記憶に刻見込まれるステージでした。隣の席の女性はずっと泣きっぱなしでした。