一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

やっと来た‥海の見える丘

旅するおやじ旅吉です。今日はリアルタイムで。

今、新潟県上越市にある「たにはま公園」の「海の見える丘」にいます。

2年前、火野正平さんの「こころ旅」に感動して「定年後のキャンピングカー旅では間違いなく行くことだろう」とブログに書いていました。以下の記事です。

noaema1963.hatenablog.com

この頃は早期退職を明確に考えていたわけではなかったようです。なので「3年後には」と書いています。もちろん鬱々とは頭の片隅にあったのは間違いありませんが。

正平さんが立っている丘の上に自分も立って、日本海を見下ろした時、さすがに感慨深いものがありました。普段ならあり得ないのですが、周りに誰もいないのをいいことに「お〜い、やってきたぞ〜」と日本海に向かって大声で叫びました。なんとセンチメンタルな。

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もしかしたら「自分は早期退職したんだ」という感覚を、一番強く感じた瞬間だったかもしれません。

この回の「こころ旅」のお手紙の内容ははっきりと覚えていません。「日々の暮らしに倦んでしまう時、決まってこの丘を訪ねた」。そんな内容だったような気がします。確かにそんな場所にはうってつけです。

旅吉はなぜだか、この上越市〜親不知〜富山市あたりに対する思入れがかなり深い。熊本の人間にとってはなかなか訪れる機会がない場所だということもあるし、東日本と西日本の境目にあたる地域であることに興味を感じるし、冬の日本海というとこのエリアをイメージしてしまうこともあるし‥。

明確な何かがあるわけではないけれど、こころ惹かれてしまいます。前にも書いたように、大学時代の憧れの女性が富山出身というのもあります(笑)。

もしかしたら浪人時代に見た映画「えきすとら」のエンディングの舞台になったのも影響しているのかも。武田鉄矢石田えり(この人は熊本出身)が主演した佳作でした。地味だけど、受験勉強に嫌気がさしていた旅吉の心に刻まれた作品でした。

群馬から三国峠を越えて新潟に入って、ずっと冷たい雨が続いています。今日も1日中降るとか。でもそれも新潟らしくていいと思っています。

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公園にはだれもいません。駐車場には旅吉のキャンピングカーだけ。「ぷー介」と名づけました。なにかそんな感じなのです。