一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

あすはリラ冷えの一日だとか

旅吉です。

稚内からオホーツク沿岸を南東へ進んでいる。

日本海側と比べてかなり雰囲気が違う。日本海側の方々には申し訳ないが、あれほど頻繁に見かけた廃屋があまり目立たない。なぜなのか。地元の方々にはさすがに聞けないので、旅吉なりに勝手ながら推測してみた。

日本海側は昭和30年頃までニシン漁で栄えた。暖流の影響か米作りも可能だった。入植者も多かったのではないか。住宅もどんどん建てられた。ところがニシンが獲れなくなり、それに替わる決定的な産業が見つからないまま、人口は減少した。なので廃屋が多い。

かたやオホーツク沿岸では、千島海流からの冷たい「やませ」の影響をもろに受ける。流氷もやってくる。米作りは無理だ。おそらく戦前の開拓は日本海側に比べて遅れたのではないか。しかし戦後、酪農やホタテ漁などが安定し始めると経済基盤が安定したのではないか。

地形的にも日本海側は平野が狭く、漁業に頼らざるを得ない。一方、オホーツク側は平地が広い。この辺りも影響しているような気がする。前にも書いたが江戸時代以降、干拓で平野を広げた地方の方が、その後の発展が目覚ましい。

無責任で乱暴過ぎる推測かもしれない。もし全く間違っているなら、失礼を詫びます。

それにしても、道北に来るとインバウンドの姿をほとんど見ることがない。洞爺湖や登別では外国語ばかり耳にしたのに。稚内公園で記念写真を撮っているのは日本人の高齢者が多かった。

ただバイクのライダーやチャリダーは結構目立ってたなぁ。道北には彼らを目当てにした食堂も多いようだ。このノリは20世紀から変わらない。数はかなり減っているだろうけど。

さて、北オホーツク地域の写真。

今日は久々に青空が広がった。気温は15度前後までしか上がらず、午後から風も強くなった。

上の3枚が猿払村。

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以下の2枚は浜頓別町のクッチャロ湖。まるでフィンランドの風景(ここには行ったことあり)。気付けばスズランも咲いていた。
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ライラック(フランス語でリラ)がいま、道北で満開だ。NHK気象予報士によるとオホーツク沿岸はあす、「リラ冷え」の一日になるとか。最高気温が12度らしい。

頑張ってリラ冷えを季語に俳句を20句くらい作ってみよう。