一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

日帰りアマルフィの旅

せっかくイタリアの写真を久々発見したので、ローマからアマルフィへの日帰り旅行を紹介したい。

ナポリのさらに先、ベスビオ山の裏側にあるサレルノまで特急列車で約3時間。バスに乗り換え、地中海が美しいものの、あまりにクネクネで車酔いする海外沿いの道を1時間あまり。「もうだめ、これ以上乗ってたら吐く」というころアマルフィに着いた。

本当に美しい町である。お世辞抜きに「こんなきれいな場所があるのか」と感動する。
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なかなかアマルフィの全貌を写真に収めるのは難しい。沖合のクルーズ船あたりから撮るとうまく撮れるのだろうが、町並みがあまりに海岸線に迫り過ぎてて、堤防の突端から撮ったくらいでは魅力は伝わらない。
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実に小さな町である。明るさ、賑やかさ、歴史、華やかさがギュッと凝縮されている。イタリアの宝石と言っていい。ちょっとした広場には水がこんこんと湧いていた。ローマをはじめとしてイタリアは水がきれいだ。
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食事をしていたら、隣の席の青年が日本語で話かけてきた。どうも日本好きなちょっとオタク趣味の人らしく、独学で日本語をマスターしたらしい。最近こんなタイプの白人が多い。うれしい限りである。
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ちょっと歩けば、町外れ。急峻な石の階段を昇っていたら、またも、日本語で話しかけられた。インテリ風な初老の男性。日本の大学で教鞭をとっていたらしい。それにしても2人のイタリア人から日本語で話かけられるとは。
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赤いベスパが止めてあった。さりげないがカッコいい。イタリアらしい。浪人生の頃、私はこのベスパに似たジェンマというスクーターを乗り回していた。あの頃は、タクト、ジェンマなどスクーターが大人気だったなぁ。明るい80年代の初頭。笑っていいとも、が始まった頃だ。こんな災害大国になるなんて、想像もしてなかった。
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2、3時間ほどアマルフィで過ごして、またクネクネ道をバスでサレルノへ。帰りは酔わなかった。バスの中でおじさんたちの喧嘩があった。ちょっとした殴り合いになり、流血騒動に。車酔いどころではなかった。

ローマへの特急はコンパートメント方式だった。私はこの方式が苦手。息が詰まる。でも英語が得意な大学生の娘たちは大喜び。日本好きのイタリア人おじさん、ルーマニア出身の女性と盛り上がっていた。私は人見知りしてしまい、なんとなく無口になった帰路であった。長い3時間だった。

それにしても、ナポリは通過しただけで観光する時間がなかっのは残念だった。

夜、8時過ぎにはローマ着。