一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

十勝の整然とした農地と防風林

旅吉です。

根釧台地(と学校で習ったが、今もそれでいいのかな?)を抜けて十勝へ入った。

これまで十勝地方を詳しく巡ったことはなかった。釧路へ行く途中に太平洋岸を走ったり、大雪山の周りを回る時に十勝平野の隅っこを通過したり、そんな程度だった。

今回は阿寒湖やオンネトーを見た後、足寄町(といえば松山千春)の道の駅で車中泊した後、十勝平野を南北に縦断した。

いや〜よかった。同じ道東とはいえ、釧路市中標津町とは違う魅力があった。

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ざっくり言ってしまえば、釧路地方は「まだ人の手が入り切れていない荒削りで素朴な魅力」がある。農地や牧場が広がっているが、森林や湿原も相当な面積を占めている。高倉健の世界だ。「遥かなる山の呼び声」は中標津が舞台。アメリカの西部っぽい。

その一方、十勝の景色は釧路や中標津と似ているものの、「人の手が十分に入った整然とした魅力」がある。土地のアップダウンの少なさがよりそう感じさせる。欧州的。広々とした耕作地とカラマツや白樺の防風林が見事なコントラストを見せる。

北海道物産展の常連であるバターサンドの六花亭帯広市に本社がある。ガイドブックを見るとスウィーツの店がやたらと紹介されている。女性向けのエリアと言えるかも。

十勝2泊目は中札内村の道の駅に車中泊した。北海道で一番人口が多い村だという。

これは個人的な勘なのだが、もしかしてこの中札内村、村民の所得がかなり高いのではないか。寂しさとか侘しさを一切感じない。十勝全体にはそう言った豊さを感じさせる何かがあるが、この中札内村は特にそれが強い。六花亭が絡んでいる施設やアートビレッジがあるところを見ると、そのあたりが豊さの源泉か。

というわけで一気に十勝ファンになってしまった。スウィーツ以外にも庭園が帯広の魅力。旅吉は帯広市の中心部に近い「真鍋庭園」に行った。明治以来、庭師たちが作り上げた「庭園のモデルハウス」だ。

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旅吉は今回の旅で、北の大地ならではの樹木の虜になっている。トドマツ、ハルニレ、カツラ、白樺は見ているだけでα波が脳内に充満する。熊本もクスノキの美しさは誇っていいと思うが、北国の木々は透明感が素晴らしい。十勝の庭園にはこうした木々もうまく配されている。

で、NHKの朝ドラ「なつぞら」をプライムビデオで再度、見始めた。広瀬すずが主役。十勝の景色が頻繁に出てくる。バックに白樺の防風林とか出てくるともう大喜びだ。

ちなみに十勝の観光施設では、あちこちにこのドラマのセットを復元して、小道具の数々を展示している。真鍋庭園にもあった。

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