旅吉です。
四国の北半分を巡る2週間の旅を終えて、2日前に熊本の自宅に帰った。
前回も書いた通り、第一の目標は道半ばだった四国八十八か所の札所巡りを完全に終わらせること。二十数年前から四国に行くたび、観光地訪問の合間にちびちびと札所を巡ってきたが、何しろ無計画なため、御朱印を書いてもらう掛け軸もあちこち隙間だらけだった。
しかしどうにか2年前、香川県と徳島県の計30か所あまりを残すまでに漕ぎつけていた。で、今回、全部の札所を巡り終わったのである。拍手。結構大変でした。
自家用車で巡るお遍路は「御朱印集めに終始してスタンプラリーに陥りやすい」という指摘もある。それは否定できない。ただ旅吉の場合、歴史や神社仏閣にこの上なく執着するため、無味乾燥なゲームにはならなかったと自負している。
本来であれば白い遍路衣装を着て笠をかぶり、杖を突き、般若心経を心行くまで唱えるのが理想だし、実際、巡礼をしている人たちの7割方はそうしている。旅吉の場合、普段着で回ったので、どうしても「なんちゃってお遍路さん」になってしまったのは否めない。とはいえ、二十数年かけ四国の山や川を越えて巡ったのだから達成感はある。
全札所の御朱印がそろった掛け軸は、帰宅した翌日、信仰心の厚い義母にプレゼントした。まだ写真も撮っていなかったことにさきほど気づいた。今度撮影に行かねば。
下の写真は香川県の71番札所「弥谷寺」と86番札所「志度寺」。香川の札所は関西に近いからか、空海の出身地ゆえか、国宝や重文に指定された風格ある札所が多かった。