一人旅おやじがゆく

旅が最大の喜びである初老おやじの備忘録

よく撮れたよ 新潟編

旅吉です。

新潟については数本前に一度アップしたけど、せっかくなのでまだ紹介してなかったあたりを上げていきたい。

まずは村上市。九州の人間からすると行く機会が極めて少ない場所だと思う。新潟市や隣県の鶴岡や米沢には行っても、新潟の下越地方というと、ホント馴染みがない。なので旅吉は余計に訪ねる気になるのだ。

山形県境に近い村上市は、旧村上藩の城下町で、雅子皇后のご先祖の出身地。武家屋敷がいくつか残り、雅子様の遠戚にあたる藩士の家も保存されている。資料館も充実。ご成婚の際の新聞記事などがたくさん展示されていた。当時はかなり盛り上がったようだ。

あまり賑やかさはないが、しっとりしていい町。武家屋敷にはシャケが干されていた。北国らしい。油絵の先駆者、高橋由一の絵を思い出す。

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村上城址は小高い丘の上に石垣だけが残る、遠くに日本海も見渡せる。麓から急な石段を昇る。趣はあるが、小雨も降り、結構大変だった。でも運動を兼ねたお年寄りの姿が目立った。市民に親しまれているのだろう。
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新潟市に割と近い新発田市。名前が特徴的だ。ここも城下町。外様大名である溝口氏10万石で、珍しいことに一度も他の大名との入れ替えがなく、明治まで続いた。

城跡には国重文に指定された櫓や門が残り、江戸城に似た品格がある。でも驚いたことに、遺構が存在するのは写真に写っているほんの一画だけで、城域の9割ほどが自衛隊の駐屯地になっている。これは珍しい。ガイドの方に聞いてびっくりした。

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以前の記事でも紹介した通り、新発田藩主の下屋敷足軽長屋が一体になった清水園という施設もあるので、合わせて訪ねたらより楽しめる。他にも、大倉財閥の創設者である大倉喜八郎の出身地なので、ゆかりの建造物などもある。新潟市に近い関係からか、町が賑やか。
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この辺りを訪ねたのは9月中旬だったが、旅吉は連日の蒸し暑さにすっかりまいっており、新発田市の郊外にある月岡温泉に一泊した。根性なしと思いながら‥。

翌日は新潟市に。信濃川近くにある高層ビル朱鷺メッセの最上階に昇った。港には北海道へ行く新日本海フェリーが停泊していた。反対側を望むと萬代橋も見えた。

イメージしていたより、ずっと都会できらびやかだった。人口規模がほぼ一緒のわが熊本市のこじんまりとした田舎っぽさを再認識させられた。政令指定都市なのにねぇ。やはり国土の端っこに行くほど国家的な恩恵を受けにくい部分があるのかな。
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