旅吉です。
旅で撮りためた写真を見返していたら、かなりの数の「重要伝統的建造物群保存地区」(文化庁指定)を訪ねていた。古い町並みを住民主体で保存し、国からお墨付きをもらった地区だ。補助金なども出るらしい。
せっかくなので、シリーズものとして時たま訪問地の記事をアップしたい。1回目はこの前の北海道旅行の帰りに立ち寄った、兵庫県丹波篠山市にある篠山城の城下町。
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江戸初期、山陰道の要衝である篠山盆地の中央に建てられた篠山城(松平氏ー青山氏。5万石)。その四方に城下町が広がり、落ち着いた佇まいを見せている。
城の南東には河原町妻入商家群が長々と続き、城の南西には武家屋敷群。両地区とも重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)に指定されている。
実際に歩いた感じでは、商家群の方が保存状態が良好みたい。電柱は完全に地中化。よく言われる「時代劇のセットのような町並み」。平日だったせいか観光客の姿はまばらだった。
建物はほとんどが民家として利用されているようだけど、まだ商売を続けられている店や資料館もポツポツと点在する。旅吉好みの昔ながらの本屋も一軒あった。
一方、武家屋敷群は、土壁や茅葺き屋根が整然と続く。ほとんど内部には入れないが、市所有の「旧安間家屋敷」が開放されているので、是非とも訪問を。
重伝建の指定地区以外も、篠山市の中心部は城下町らしい趣がある。寅さんの舞台になりそうな町。徒歩での散策はさすがに大変なのでレンタサイクルを利用したがいい。篠山城には大書院が復元されている。
おすすめ度★★★★☆