一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

真夏の車中泊いかなるものか

どうも。旅するおやじ旅吉です。

酷暑の時期、クーラーなしのキャンピングカーで車中泊ができるのだろうか。

以前から何度も書いてきた疑問でした。旅吉が乗っている「レクビイ プラスLV +1」は家庭用エアコンの設置が可能なので、取り付けるかどうかだいぶ悩みました。

キャンピングカー歴5年以上の同僚に聞くと、「キャンピングカーにクーラーは必要。うちの車にはないので実感する」と言い切り、 YouTuberの方々もしばしば「真夏の夜はエアコンなしでは過ごせない」とポータブルクーラーの解説に熱心です。

しかし結局、取りつけませんでした。「標高の高い場所に行けば大丈夫だろう」という読み。

というわけで実際はどんなものか実験に行ってきました。

 

場所は霧島の道の駅。標高670メートル。「熊本市から近い阿蘇あたりで試せばいいのに」と言われそうですが、霧島の温泉に長い間入ってなかったので、それも含めて、一人で。

この日の九州南部は平野部で最高気温34〜35度くらい。ただ霧島へ標高を上げるにつれ、少しずつ外気温は下がり、午後8時ごろ道の駅に着くと26〜27度。早速、網戸にしてマックスファンを回してみました。

結果から言いますと、このくらいの外気温なら特に問題ありませんでした。ただ湿度の高さにはちょっと驚きました。夕立の影響もあったのかもしれません。社内の湿度は80%でした。蒸し蒸しはしますが、マックスファン+ポータブル扇風機があれば、どうにかクリアといったところです。

とは言え、こんな場所に行くにはそれなりの移動が必要になるので、燃料費はかかります。昼間は町並み散策をして、夜は標高の高い場所に移動して車中泊。これを繰り返すとあっという間にガソリンを消費してしまいそう。このあたり、今後の課題です。

翌朝、霧島神宮を訪ねました。なんとも清々しい空気に包まれていました。社殿は今年2月、国宝に指定されたそうです。

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参拝後、鎌倉〜室町時代霧島神宮があった高千穂河原へ。高千穂峰への登り口にあたるので、登山客で賑わったいました。

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中世に霧島神宮があった場所は「霧島神宮古宮址」として昭和初期に斎場に整備されたそうです。後ろには霧島の山々がそびえ、「天孫降臨の地」というのがぴったりくる神秘性がありました。高千穂峰の頂上にある「天逆鉾(あめのさかほこ)」(wiki先生によると現在のはレプリカだそう)を一度、見たいのですが、高千穂河原から往復4時間と聞いて諦めました。代わりに1時間ほど自然探索路を歩き、満足しました。

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それにしてもこの逆鉾、誰が立てたのでしょう。

以下は旅吉の推測。江戸時代くらいに国学が盛んになり「天孫降臨の地は何処か」という論争を受け、現地の人々が急ぎ逆鉾高千穂峰の頂上に突き立てたのでは。「天孫降臨の地はここに決まってる。現にほら、逆鉾があるじゃないか」と〝地域振興〟に躍起になったのではないかと思うのですが。

特に幕末の尊王攘夷運動の高まりは、こうした動きを強化したと勝手に思っています。坂本竜馬が新婚旅行で高千穂峰に登り、この逆鉾を引き抜いたことを、姉への手紙に面白おかしく書いた話は有名です。道なき道をわざわざ頂上まで登ったのですから、当時、この逆鉾の存在はそれなりに有名だったのでしょう。

全国各地の古墳についても、この当時の役人や学識者がいろんな情報をかき集めて「この古墳は○○天皇の墓とする」としたのが、今持って引き継がれている部分もだいぶあるようで、ちょっと驚いてしまいます。

天皇陵と陵墓参考地、全て考古学調査させてくれればいいのに。よその国はどうなんだろう。日本だけ特殊なのではないかと思ってしまいます。