一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

とにかく蒸し暑かった1か月の長旅

旅吉です。

実は昨日17日に熊本に帰り着いた。8月17日に出発したので、ちょうど1か月の旅だったわけだ。全体的な感想としては「蒸し暑かった」。

思い起こせば、北海道に上陸した翌日の8月21日は「北海道らしいさわやかさ」に恵まれたものの(最高気温25~27度ほどで湿度低め)、その後は蒸し暑くて雲の多い日々が続いた。

皮肉なことに道南に入り、北海道周遊も終わりに近づいたころから天気がよくなり、車中泊も快適になった。最低気温も20度前後でちょうどよし。熟睡できる。津軽海峡青函フェリーで渡り、青森から岩手に南下したあたりまではこの好天が続いた。前線が東北南部にずっと停滞しており、前線の北側にいる限り秋の空気を満喫できるわけ。岩木山も秋っぽい空だった。

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でも宮城県に入り、前線に近づくにつれて蒸し暑さがひどくなった。熱帯夜に近い(最低気温が24~25度)日々が続くため、山形県ではなるべく標高の高い場所で車中泊したり、新潟県ではとうとうホテルで一泊してしまった。9月13日のこと。根性なしだ。それでもクーラーのきいた部屋で寝れる幸せをホント嚙み締めた。

9月中旬の新潟なのだ。まさか暑さにまいってしまうとは予想だにしなかった。9月の東北・北陸での車中泊は「絶好のシーズン」とまで考えていたのに。

酷暑の十日町では現代美術の展覧会が開催されていた。

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本当は新潟から富山に進み、北陸→関西→中国地方と熊本まですべて陸路で帰ってくる予定だった。ただあまりの暑さに新潟からは北陸ではなく長野へルート変更。しかしそこから先は熱帯夜地獄が続くことが容易に想像できた。

迷いに迷った末、大阪からフェリーに乗ってしまった。極めつけの根性なしと言っていいだろう。金食い虫の道楽者だ。

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しかし熊本に帰り着いて思った。熊本の暑さは山形や新潟で体験した暑さとは比べ物にならない。太陽光線が死ぬほど強い。外に出ようと思わない。

今日、テレビのお天気コーナーを見ていると、半月ほど東北南部に停滞していた秋雨前線が少しずつ南下し始めたみたいだ。前線直下にあたる宮城・山形・新潟の住民もようやく蒸し暑さから解放されたのではないか。よかったね。

ちなみに北海道では最高気温が20度くらいまで下がった地域もあるようで、やがては紅葉が始まるのだろう。なんだかうらやましい。

エアコンなしのキャンピングカーには厳しい1か月の長旅だった。それでも小さな網戸とマックスファンの存在は絶大。教訓としては「熱帯夜でなければ車中泊はOK」「しかし湿度が高すぎないことが条件」「初秋の北海道も温暖化の今、決して別天地ではない」。

ただこの暑さの中、九州で車中泊の旅をしているツワモノたちがいる。頭が下がる。

それにしてもこの異常な暑さ、来年以降も続くのだろうか。