一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

稚内で強風に吹きさらされる

旅するおやじ旅吉です。

稚内から樺太が見えないかなと期待したが、ダメだった。一昨日の夕方、道北に入った頃からずっと天気が悪い。特に稚内は風が強い。

仕方ないので観光は早めに切り上げ、市立図書館に行った。で、郷土書籍のコーナーへ。こうしたコーナーでは必ず、ほかの地方では見れない面白い本に出会えるのだ。

今回もありました。明治期に北海道で布教活動をしたロシア正教会の宣教師が、その時の様子を記録した本。熊本にはおそらく置いてない。

さっそく稚内の下りを読んだ。9月に増毛から船で利尻、礼文を経由して稚内入りするが、オホーツクから吹き付ける強烈な東風に苦しみ、寒さに往生する様子が描かれていた。

今回、旅吉は雨混じりの強い西風に吹きさらされた。大袈裟ではなく台風並み。夜中に何度か目が覚めた。車中泊のつらいところ。しかし天気予報では特に触れていないので、割とよくある天候なのかもしれない。

熊本の暑さと湿気にはいつも辟易しているが、稚内の気候も想像していた以上に厳しそう。冬の寒さは言うまでもない。

ちなみにこの稚内市立図書館は、樺太アイヌに関する本を相当な数、所蔵しており、興味深かった。

また、図書館利用者の年齢層の若さに驚いた。もちろん自習スペース目当てもあるのだろうが、漫画本が潤沢に並んでいることなども影響しているのか。逆に高齢者の姿が少なかった。図書館はホント、地域性出ます。

さらに驚いたことに、住宅地の中にあるこの図書館の駐車場にエゾシカの姿が。稚内公園ではかなり見掛けたが、まさかこんな場所まで。

稚内の写真。

まずは稚内公園にある氷雪の門。樺太での記憶や引き揚げの苦労を次代に伝えようと樺太を望む丘に建てられた。公園からは稚内の街並みが一望できる。

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稚内公園一帯は南極に連れて行かれて樺太犬の訓練の場でもあった。
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稚内には二つの有名な岬がある。西側にあるのがノシャップ岬。市街地から割と近く、ウニ丼の人気食堂もいくつかありました。
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岬の近くから、ぎりぎり利尻富士が見えた。どうにか撮影。
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稚内日本海側の風景はどこか寂しげだ。
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市街地にある樺太記念館。すごくわかりやすい。明治〜終戦樺太をよく理解できる。おすすめの場所。
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そして宗谷岬。日本の最北端。残念ながら樺太は見えませんでした。
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ところで道の駅の車中泊で一番嫌になるのが、一晩中エンジンを切らない乗用車のアイドリング音。大型車の音は低くて一定しているので個人的にはあまり気にならないが、普通車の場合は音が高い上、その音が大きくなったり小さくなったりと一定せず、ものすごく気になる。

今日もそんな車がいるのでこちらで駐車位置を変えた。おかげでトイレからかなり遠くなった。それでも聞こえてくる。言うなら駐車場いっぱいに響き渡ってる。

ほかの方々は気にならないのかな?