とうとう、8年間乗り続けたロードバイクを会社の先輩に譲った。
意外なほどの欠落感。
この1月、コロナの影響で福岡空港の玄関に着いた段階で北京旅行をキャンセルした時のように、心にポッカリと穴が開いた。
上の写真を見てもらうと分かるが、白のトレック。ずっと家の中に置いていたから、あまり古びてない。
でも購入直後から感じていた「ちょっとばかり自分には大きいなぁ」という違和感は最後まで拭い去れず、なんとなく乗りこなせないまま別れの日を迎えたのである。
会社の先輩は「未練があるなら、無理しなくていいぞ」と言ってくれたが、「いえ最近は、昨年買ったマウンテンバイクに乗ってて、この自転車にはもうほとんど乗ることもないし」と寂しい表情をちょっと浮かべたりした。このあたりの自分の気質に我ながら呆れてしまう。
しかし、先輩が乗って去っていくトレックを見るのは、さすがに辛いものがあった。人買いに連れ去られる娘を見るような感じであった。