一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

乗り継ぎ対決旅に見るリーダー像

太川陽介村井美樹がアイドルやお笑い芸人を率いて、バスと列車で旅の速さを競うテレビ東京の番組「ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」が面白い。

何が面白いか。2人の旅に関する知識の深さと執念もさることながら、旅の知識がほぼないメンバーをどう引っ張っていくか、言わば2人の「リーダー力」が試されている点だ。

以前も書いたが、この2人はなかなかの絶対地理感を持っている(村井は惜しくも地図が苦手みたいだが)。性格もストイックで優等生的な部分が共通している。たぶん2人とも丁寧かつ綺麗な字を書きそうである。

私は村井美樹にかなり魅力を感じている。見た目は特に好みというわけではないが、一生懸命さというか、健気さというか。負けるとゴールで悔し涙を流すのが、最近の定番になっている。そして「私が悪かったんです」と毎回ぽつりと言う。こちらは胸がキューンとなる。村井のこの涙と言葉が楽しみで、毎回楽しみに放映を待っている気さえする。

先日あった第6弾は長野県松本市松本城から新潟県上越市の高田城がルート。その間、4箇所のポイントで課題をクリアしなくてはならない。今回、あまり過酷な課題ではなかったが、放映後、ネットで散見されたのが、村井班に属したパンクブーブーの黒瀬の態度が悪かったというものだった。

熊本ではテレビ東京は生では見れないので、放映後にネットで見ることになる。だから番組より先にこうした記事や書き込みを見てしまうこともある。今回もそうだった。村井ファンとしては「芸人の態度の悪さに苦しむ村井を見るのはつらい」と見る前から嫌な気分になる。自分がいかに村井好きなのか改めて知った。

でも見てしまいました。

結果から言うと、問題視されるほど黒瀬の態度が悪いとは思えなかった。ツッコミ芸人だから、あんなもんでしょ。確かに熊本弁で言うところの「こぜからしさ」(小うるさい感じ)はあったが。決まりきったツッコミ芸人パターンを踏襲しているだけで、工夫が必要。

とは言いながら、村井の真摯な態度は「マイルドなキャラクターのメンバー」に囲まれていると魅力が際立つが、エッジを効かせたタイプが混じると、混乱を招くリスクが高まるということを感じた。

村井は自分の構想通りに動いてくれないメンバーに苛立ってしまう部分がある(だから鬼軍曹とも呼ばれている)。それが可愛くもあるのだが、今回の場合、ややマイナスに作用した感じがしないでもない。テレ東はゲスト選びに注意しないと、せっかくの村井の魅力を損なう結果になるのでは?

一方、太川は村井より遊びの部分がかなり広い。言うなら大人。蛭子さんとローカル路線バス旅をやっているときはあまり感じなかったが、最近の番組では余裕がある。ホントにリーダーなのだ。奥さんの不倫騒動を経験して一回り大きくなったか。

かくもリーダーの役回りというのは、やっかいなものだ。私など、リーダーの資質がまるで備わってないので、管理職になって以来、昔以上に職場が苦になって仕方ない。そんな苦手オーラを外に出さないよう苦慮するので、疲れる疲れる。子供の頃、成績が良かったから、学級委員をすることが多かったが、あの頃からリーダー不適格だったなぁ。何回やっても板につかなかった。いつも先生に怒られてた。

いわば「いばり下手」。俺様感覚ゼロ。後輩、配下であることの方がまだ楽。というか、人様を率いるなど、あまりにも自分に不似合いで尻がむずむずする。

この年齢になると、社会では野心家、強気、横柄‥そんな気質を強く持っている人々が舞台の中心という感じがしないでもない。そんな同年輩の人々(嫌いなタイプなのだが)を支えるのにきゅうきゅうとするのが人生なら、こんなつまらないことはない。実際のところ、ご同輩はいかなる思いで日々を送っていらっしゃるのだろうか。

結局、今回も自分の話で終わってしまった。いかんなぁ。