こんにちは。旅するおやじ旅生です。
退職後、セカンドステージは旅を住処とするつもりである。これは以前書いたので読んで欲しい。
車中泊をしながら長い長い旅ができるよう愛車プリウスαの車内環境を整えているわけだが、実際に車中泊をしてみていくつか見えてきたことがある。
(2)長期間の車中泊(バンライフというらしい)にはバリバリのキャンピングカーか、ハイエースを改造したキャンピングカーくらいの大きさが必要なようだ。
(3)しかし新車で購入すれば400万円〜1000万円かかる。
(4)コロナの影響でキャンピングカーはバカ売れしており、納車までは1〜2年かかる。
まずは(1)。1番の理由は後部をフルフラット(に近い状態)にした場合、寝ている時はいいが、いざ体を起こすとなると天井が低すぎて座れない。
そのため就寝する時のほかは、ほぼ運転席に座っている状況になる。自分の体が車の一部になっているような気になる。
1月初旬に車中泊の宮崎旅行をしたが、午後6時以降、読書灯もない車内環境においては運転席に座り、暗い車内でナビに映るテレビ番組をひたすら見るか、スマホをいじくり回すしかなくなった。宮崎市郊外にある道の駅高岡。もちろんエンジンかけっぱなし。
とにかく夜が長く感じた。午後9時の段階で「今から高速道路を飛ばせば今日中に熊本まで帰り着くなぁ」と弱気になったが、「いやいやこれは一つの実験なのだ。車中泊一人旅がどんなものか思い知らねばならない」と我慢した。まったく、修行僧か。
で、強く思った。長期間の車中泊には「高さ」そしてたくさんの荷物を置ける「広さ」が必要だ。この二つがあれば知恵と工夫で車内環境を快適にすることは可能である。
さらに精神面で学んだこと。車中泊は「なんだか嫌になる(気分が膿んでしまう)」ことが大敵なのではないか。これは結構な確率で陥るブラックホールなのでは、と感じた。さらにアイドリングを続けていると、思いの外、ガソリンを消費してしまうことも知った。
そこで考えが至ったのが(2)だ。
で、ここ最近、精力的に車中泊やキャンピングカーについてYouTubeで情報を集めている。
結構いるんですね、この分野のYouTuber。中でも高品質の動画作ってるなぁと感心させられたのが「クーピーチャンネル」。42歳の男性(妻は18歳年下)が軽キャンピングカーを購入して、いろんな場所で車中泊したり、新たに改造を加えたりする。男性の嫌味のなさ、器用さ、発想の豊かさがいい。奥さんとの仲の良さも見ていて気持ちいい。なので結構な回数見てしまった。思わず軽キャンピングカーを購入しようかと思ったが、軽キャンピングカーを専門としているある業者が「1〜2泊の旅をイメージしている」と言っていたので思いとどまる。
ただYouTubeではどうしてもつかめない部分もあるので、今も書いた通り、先週あたりから専門業者巡りを始めた。
まだ初心者なので専門用語がわからない。本来なら用語一言で言い表せる事柄を「こんな作り、あんな作り、こんな車」とまどろっこしく説明しなければならず、結構苦労している。
そんなこんなで(3)(4)に行き着いた。
3店舗を回り、それまでのYouTubeでの知識を合わせたところ、今は「いわゆる本格的なキャンピングカー」(多分一言で言い表せる用語があるはず)、「ハイエースをベースにした外見は商用車のキャンピングカー(でいいのかな?)」(これも用語があるのでは)、「エブリイなどをベースにした軽キャンピングカー」が三つの主流なのかなと思っている。
実用性を最も大事にして外見上のアピールを嫌う旅生としては、いま現在、ハイエース改造型が一番自分に適しているかな、と感じている。それも徹底した改造ではなく最低限の改造(後を広〜いフルフラットにできて、テーブルも設置できて、読書灯が灯せて)。それでも納車に至るまでには450万円程度はかかると言う。
でもそんなにかかるんだったら、以前乗っていた「ボクシー」のような「車中泊に適している」と高評価を受けている車を購入して、自分の工夫で「できるしこ」(「できる範囲で」の意味の熊本弁)車内環境を整えたがいいのでは、とも思ってしまう。それだったら300万円もかからない。ちなみにボクシーは取り回しが楽で大変いい感じの車でした。その前の「デリカ」も好きだった。車高の高い車が好きなようだ、自分は。
話はそれるが、妻と先日行った専門店では、本格的なキャンピングカー(あ〜面倒臭い表現)に妻が興味を示したものだから、お店の人が俄然勢いづいてそちらを勧めてきた。商売してるんだからそうなることは分かるのだが、「あ〜、妻の方が実権握ってるって思ってるのかな。見るからにそんな感じなのかなぁ」といつものごとく疑心暗鬼に陥ったのであった。そうだな、あの店は外そうかな。
しばらくはキャンピングカーのことばかり考えそうです。