一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

嫌われる。威張れない。遺伝子のせい?

どうも。旅するおやじ旅生です。

最近思うことが2点あります。

(1)ここ10年ほど動物や人から嫌われる。

うちには2匹のトイプードルがいるのですが、旅生はこの2匹からなぜだか嫌われています。「かわいいなぁ。抱き上げたいなぁ」と思って近づいていくと、「スタコラサッサ〜」といった感じで逃げていきます。

特に年若い方のメス。今3歳。家にやってきた当初から旅生に近づこうとせず、妻の方にばかり行きます。何度か(3年間で数えるほど)抱き上げたことがありますが、しばらくすると音がするほどガタガタと震えだすので、おろすしかありません。

年上のオス(6歳)も最初はほとんど旅生に寄り付きませんでした。

ところが新たに飼ったメスが妻の方にべったりなもので、このオスが「以前に比べたら」「仕方なく」拒否らなくなりました。

ただ、妻が外出して留守番の時など、2匹とも旅生に全く関心を示さず、妻が帰ってくるのをひたすら玄関で待ちわびているのです。

何なのだろう旅生ってと思ってしまう瞬間です。

で、負のスパイラルにハマるのです。嫌っているのは果たして犬だけなのでしょうか。

「もしかして俺って結構な嫌われ者?」と意識して自分の半生を振り返って見たところ、50歳を過ぎたあたりから「自分に好感を持っている人より嫌っている人(不快に思っている人)の方が多い」感じがします。

以前は旅先でしばしば「すいません。写真を写してもらっていいですか」とカメラを渡してくる人が多かったのですが(特に女性)、40代以降、ほぼそんなことはなくなりました。

で、「これって外見も関係してる?」。そんなことも思い始めました。

というのが、40代半ばまでは若さもあり、それほど気にしていなかった外見ですが、どうもその後、髪の毛は減るは体型は崩れるは、と脆弱なる遺伝子が見事に露呈し始めたです。そうなるともともと少なかった自信はほぼ枯渇。負のオーラが全身を包み込み、余計にしょぼくれた雰囲気を醸し出しているのでは、と自ら分析するのです。

「やはり後半生を支えるのは、しっかりと丈夫で優れた遺伝子ではないか」。結論としてそう考えるわけであります。

例えば。大企業の重役会議をイメージして見て下さい。そこにいるのはロマンスグレーでスーツの似合う人々。

優秀な学者やアーティストを思い出して下さい。見事な白髪をしたバランスのいい外見の人がいかに多いことか。

あと名家の出の人ですね。ちょっと外国人ぽいスタイルの人までいて驚かされます。

「名家にハゲなし」。これだけは自信を持って言えます。

人類学者、遺伝子学者の方々にはこのあたりの相関関係を解明してほしい。学術的調査を突きつけられたのであれば、旅生も諦めはつきます。旅生が好きな動物行動学者の竹内久美子さんの本を読み漁ると、どこかに記述があるかもしれません。

そういった諸事情のせいでしょうか。旅生が中途半端に嫌われ者である理由は。

ここ数年は娘からまで強く嫌われ、自らの人生に辟易しています。見事なまでに「嫌われゾーン」に嵌まり込んでいる感じがします。やはり旅に出たい。遠くに行きたい。

(2)威張れない

これが目下の最大の悩みといっていいかもしれません。

若い頃、威張る人が嫌いだったし、「そんな上司には絶対になりたくない」と強く強く考えていました。で、出来上がったのが「威張れない上司」。

才能、頭脳、人格、人徳、外見などに恵まれている人は「威張る技術」など身に付けなくとも、社会を普通に渡っていけます。

ところがそんな部分に恵まれていない人は「一定の威張り技術」はどうしても必要なのではないかという結論に、遅ればせながらたどり着いたところであります。それは精神的な問題ではなくテクニカルな問題として。

じゃないと、無能さが余計に目立ってしまうのです。

順調な会社生活を送っている人々は才能に恵まれているか「威張り上手」な方々です。

「世渡り上手は威張り上手」。認めたくはありませんが、どうしても認めざるを得ないところでしょう。

あと、旅生がたびたび使う自虐ネタ。社会人として冴えない人が使うとさらに冴えない存在になってしまうので要注意です。テクニックとして使えれば最高なのですが。

TBSのアナウンサーで安住紳一郎さんがいます。この人の人気の秘密の一つに「自虐ネタ」があると思います。ただ安住さんの場合、才能や外見などかなり恵まれている上、喋りの技術が半端ないのです、自虐ネタが有効に働いてくれています。だからといって不器用な人(安住ファンに多そうです)が「自分もやってみよう」と自虐ネタを多用したりすると、結局は人から貶められる存在になってしまいます。その辺りは気をつけたがいいかもです。

ただまぁブログの場合、誰も旅生のこと知らないわけなので、どんなに自虐ネタを連発しようが、どんなに毒や愚痴をこぼそうが、どんなに下手な俳句を披露しようが、関心を引くとは思えない古代史ネタで記事を書こうが、人生には何の影響もしないので、いいですね。

それにしても、還暦前のおやじらしい風格はほしいもんですなぁ。まぁないものねだりですが。諦めようとしても諦めきれません。