どうも。旅するおやじ旅吉です。
旅にでると、熊本には一カ所もない「重要伝統的建造物群保存地区」を訪ねる機会が多くなります。今回、早くも2カ所の、それもかなりグレードの高い地区を堪能しました。
1カ所目が奈良県宇陀市の松山地区。江戸時代、城下町として発展しましたが、城主の織田家が転封後は天領に。商業の町として繁栄したとか。薬問屋が多く、現在の薬メーカーの創業者を複数出しています。
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訪ねたのは日曜日の午後。にも関わらず町並みを散策する観光客はほとんどいません。近くの道の駅は駐車場に空きがないほど賑わっていたのに‥。古い町並みって旅吉が執着するほどは人気がないのでしょうか。
アステラス製薬(以前の藤沢薬品)の創設者である藤澤友吉の母親がこの地区の出身。その実家(江戸期の建築)が資料館として利用されています。ガイドの女性から色々と話が聞けました。
2カ所目が三重県亀山市にある関宿です。東海道五十三次の宿場町の一つ。
行ってみて驚きました。宿場町の端から端までかなりの距離です。そして道沿いの家のほとんどが時代を感じさせる木造住宅。ガイドの男性の話によると8割ほどの家が江戸末期〜明治期の建造物だとか。まるで映画のセット。まじ、すごいです。
ちなみに保存地区に指定されたのは1984年(昭和59年)。旅吉は念のためガイドさんに聞いてみました、「もしかしたら、それ以前は観光客が来るような町ではなかったのでは?」。
その通りだったようです。古い建築物はあるのだけど、それを隠してしまうような看板や現代的な改修で、歴史的価値が見え辛くなっていたみたいです。
ところが保存地区に指定されたことで統一感のある改修へ補助金をもらうことができるようになりました。やはり古い町並みは「つくっていくもの」と改めて痛感しました。
ただ道沿いの全世帯が協力してくれるまでは紆余曲折があったとか。大変な努力があって今の関宿があるわけです。
宇陀から関宿への移動の途中、伊賀上野城にも寄りました。その写真も。石垣がすごかった。天守閣は昭和初期に建てられたものです。