旅吉です。
古い町巡りの第3弾。広島県福山市の「鞆の浦」。ここはすごい。
▽鞆の浦
まずは文化庁の資料から。
「福山市鞆町は、瀬戸内海に突き出た沼隈半島南東部に位置し、潮待ちの港としての好条件を備え、古来、海上交通の要衝として栄えてきました。福山市鞆町伝統的建造物群保存地区には、中世の骨格を引き継ぎながら江戸中期までに整えられた地割に,江戸時代からの伝統的な町家や寺社,石垣等の石造物,港湾施設などが一体となって良好に残り,瀬戸内の港町としての歴史的風致を良く伝えています」
一般的には「鞆の浦」という言い方が有名。これまで多くの古い町並みを訪ねたけど、この地区ほど保存状態がよく、今も活気が消え失せてない町並みは珍しい。観光地として第一級だと思う。
写真は2014年の撮影。もう9年たったのか…。GW期間中だったので観光客が多く、 町中を燕が飛び交い、とてもすがすがしかった。
万葉集にも出てくるほどの古い歴史を持ち、戦国時代には織田信長に追われた足利義昭が毛利氏の庇護のもと、再興を狙ってこの地に滞在し「鞆幕府」を置いた。
江戸時代には朝鮮通信使たちが海を見下ろす「対潮楼」に宿泊。通信使の従事官は「日東第一形勝(日本で一番美しい景勝地)」とたたえたという。下の写真が対潮楼。鞆の浦は明治時代まで北前船の寄港地でもあった。
福山藩を代表する特産品の「保命酒」は幕末、ペリーやハリスにもふるまわれたらしい。
おすすめ度★★★★★(満点です)