旅吉です。
念願かなってやってきた。あまちゃんのロケ地である岩手県久慈市。
ここに来るため、下北半島からさらに南下したわけだが、ロケ地を見た後は東北地方をぐぐっと横断して秋田市を目指さねばならない。
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話は逸れるが、一人旅は運転以外にも何かと無理を重ねる。連日、ルートを決め、観光するところを決め、食事をどうするか決め、車中泊する場所を決める。買い物も頻繁。自炊も交える。風の吹くままーなど現実には難しい。そんなことやってたら、幾ら金と時間があっても足りない。
相談相手はスマホのみ。それと地図帳。地図アプリだとどうしても把握できない距離感がある。いわば面でルートを掴めない。
運転していて気になる点が思い浮かんだら、空き地に車を止めて、しばしスマホと相談。これを日に20回はやってるな。結果、先へ先へと進む旅になり、滞在型にならない。旅吉は旅まで生真面目なのだ。
ナビが優秀ならずっと楽だが、残念ながら、旅吉のナビは相当な「ボンクラ」なのだ。
ベストは「数日分のルートを考える日」を時々つくる。マクドナルドあたりで思う存分考えて計画書を作る。ただ車で走っていると、想定外の面白そうな場所が現れるもの。すると計画は崩れてしまう。あと1人旅吉がいれば‥。
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さて話を戻して、あまちゃんロケ地。
まず久慈駅へ。観光協会が入っている想定の建物。入居者がなくほぼ廃墟だが、ロケで使われた看板はそのまま。駅にいたお婆さんに聞いたら、「しばらくはデイサービスが入ってたけど、今は何もないね」。廃墟同然とはいえ、ファンには残してほしい建物だ。
北三陸駅に使われた久慈駅。中に喫茶店「リアス」はありません。当然ながら。でもウニ丼は売ってた。
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次に袖が浜に。実際は「小袖海岸」という場所。ドラマでは北三陸の駅から割と近そうだが、実際はかなり遠い。車で20分以上かかる。北太平洋の波に洗われるリアス式海岸を、細い道路でグネグネ進む。対向車との行き違いも気を使う感じ。
袖が浜に到着。失礼ながら、荒々しくてかなり寂しい場所。あちこちにロケ地の看板あり。漁協としてロケに使われた建物も、今はひと気のない倉庫に。
海女の面々が「星より密かに〜、雨より優しく〜」と歌いながら仕事に向かう漁協横の坂道。
アキの母春子(小泉今日子)が若い頃、やさぐれて「海死ね」とか「東京」とか地面に書き殴った灯台。上がりたかったけど、ロープが張られ、ダメでした。極めて残念。
ロケ地で感じたこと。いろんなものが予想の2倍の大きさだった。堤防は高さ4メートルあるし、夫婦岩も結構な存在感だった。漁船も大きかった。熊本の天草あたりとは違うスケール感でした。
土産物屋や北の海女を紹介する建物。上の方には、ユイちゃん(橋本愛)の兄ストーブさんがいた監視小屋。ちなみな橋本愛は熊本出身。お父さんは旅吉と小中学生の同級生でした。
アキが海女の訓練を受けた場所。
建物の中には、ロケに使われた小道具が保存してあった。
この日はひどい雨。ズボンがびしょ濡れになった。しびらく港の隅っこに車を止め、プライムビデオで「あまちゃん」を見てました。まさに感慨無量。いまBSで再放送されてるから、なおいい。