一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

秋田の港のうどんの自販機

旅吉です。

4日前に熊本に帰り着いたけど、引き続き、北海道と北東北の旅の報告は続けたい。

大雨の中、岩手県久慈市で「あまちゃん」のロケ地を見た後、岩手県北部を横断して、秋田県へ。鹿角市の道の駅で車中泊。翌朝、白神山地へ向かう。

 

藤里町世界遺産センターで情報収集。青森県境に近い岳岱自然観察教育林まで問題なく行けそう。念のため安心して散策できるようクマ避けスプレーを借りる(500円)。

ところがセンターから教育林まで、想像以上に遠かった。車で細い道をぐねぐねと進むこと1時間弱。奥に行くほど道は狭く、反対側から来た車と離合(行き違い)する際、50メートルほどバックしなければならないハメに。それも2回。あのルート、運転に自信がない方はやめたがいいと思う。

ようやく到着した教育林。実は世界遺産のエリアはまだずっと先だった。知床と違い、エリア内を車で走行することができないことを、この日初めて知る。教育林はあくまで「エリア内とほぼ同じ感じのブナ林を見ることができます」という設定なのだ。

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観察林の中は木道などが設けられており、30分程度で一周できる。北海道で買ったクマ避けの鈴を鳴らしながら散策した。ただ天気が今ひとつ。ブナ林は木漏れ日が美しいものだが、この日はキラキラとした美しさを感じることがあまりできなかった。苦労してやってきたのに‥報われない思いに包まれる。f:id:noaema1963:20230624133755j:image

幹には人の名前が刻まれていた。以前テレビでこのことに触れられていたが、どんな意味があったのか覚えていない。
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とは言いながら、素晴らしい景色にも出会えた。それも意外な場所で。

教育林からセンターまで引き返し、スプレーを返却。近くの湯の沢温泉に入浴した後、その奥にある銚子の滝へ。この滝が見事でした。ドーム球場の屋根が4分の1ほど開いたような地形で、その頂上部分から細い滝が流れ落ちている。厳かで清々しい。まさにパワースポットだ。あまり観光客は来ないようだが、訪れる価値は十分にある。
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そして敦賀へのフェリー出航の地、秋田市へ。港にはポートタワーセリオン。地上100メートルの展望台まで無料で登れる。眼下に港や市街地が見渡せる。秋田訪問の際にはおすすめのスポット。ちなみに秋田市はイメージよりずっと都会だった。
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このタワーに隣接して道の駅があり、その建物にうどんの自販機がある。実はこの自販機、NHK「72時間」ファンには大切な存在なのだ。

もともとは道の駅の近くの屋外に設置されており、その様子を番組で紹介している。地吹雪の中、うどんを食べに来る人々の思いがいろいろで面白い。シリーズの中でも人気ランキング1位。旅吉もこの作品で72時間のファンになった。「人気ロックバンドのファーストアルバム的存在」と評したファンもいた。確かにその通りだ。
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自販機は17時まで利用可能。旅吉は駆け込みでうどんを食べることができた。他にもファンの方々の姿が。管理しているおじさん(番組にも出演していた)に「熊本から来ました」と声をかけるとびっくりされた。

うどんは予想通り、ちょっとぬるめでちょっとのびていたが、あの自販機の存在価値は味ではないので、問題なし。
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以前書いた記事も読んでください。

noaema1963.hatenablog.com

ということで、旅吉の北海道・北東北の旅は終了したが、途中の小樽や積丹半島の報告が抜けているので、追って報告したい。