一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

志布志湾の一帯は素晴らしい

どうも。旅するおやじ旅吉です。

宮崎の生目古墳群に行った翌日、鹿児島県の志布志湾に近い唐仁古墳群を訪ねました。

日本で一番南にある古墳群です。これほど大和から遠隔地に来ても、やはり前方後円墳はあります。

ただ内陸に入ると地下式横穴墓と呼ばれる南九州特有の古墳となり、前方後円墳は姿を消します。南九州の4~6世紀、ヤマト政権は海沿いのエリアにしか影響力を持てなかったのかもしれません。なにしろ熊襲たちが住んでいた場所です。王権の「協力者」になってもらうには限界があったのでしょう。

 

この日は、車中泊をした宮崎県串間市の道の駅(町のど真ん中)から都井岬に車を走らせました。野生の馬とその向こうに広がる太平洋を満喫するためです。実に数十年ぶりの訪問。野生の馬(御崎馬というらしいです)は思いのほか小さく、シャープな感じでした。

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灯台近くの駐車場に車を止め、インスタントラーメンを作って食べました。広々として車中泊に良さそうな場所ですが、風の強さは覚悟したが良さそう。地面の傾斜も気になりました。

その後、引き返して串間温泉(なんと朝7時から営業。アルカリ性の美人の湯。高得点)で朝風呂に浸かり、志布志湾を西側にぐるっと移動し、たどりついたのが唐仁古墳群です。

その東端に存在するのが横瀬古墳。遠目に見てもはっきり分かる見事な前方後円墳。前方部は雑木林に覆われ、後円部は芝生です。鹿児島県内で2番目に大きな前方後円墳なのです。5世紀半ばの築造。

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後円部の頂上から前方部を撮ったのが下の写真。
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前方部の片隅から後円部を望む。
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その後、唐仁古墳群の中心にある唐仁大塚古墳へ。5世紀初期に造られた鹿児島で最大(墳長140メートル)の前方後円墳ですが、鬱蒼とした大塚神社の境内になっており、全体像がうまく把握できません。

前方部も人為的に削り取られたのかほぼないに等しく、「もしかして円墳❓」と思ってしまいます。

周辺には100以上の小さな円墳がありました。
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周辺は鹿児島らしく重厚な石塀に囲まれた農家が集まっています。照葉樹の黒々とした木々が路地に張り出し、「ああ、薩摩にやってきたな」と思ってしまいます(正確には大隅なので、記号としての薩摩です。分かってくれるかなぁ)。

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近くの、くにの松原も素晴らしかった。全く期待していなかった分、その規模の大きさと居心地のよさに感動しました。三保の松原も負けそうです。今度はぜひ車中泊したい。

志布志湾の一帯、変化に富んでいてなかなか魅力的です。もっと有名になって良さそう。

今度は佐多岬まで大隅半島東海岸を走ってみようかと。ただ熊本から遠いんだよね。