一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

鎌倉殿に見る古代感覚

どうも。旅するおやじ旅吉です。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」は必ず見ています、さすがに三谷幸喜の脚本だけあって面白いですね。

ただ権力闘争に伴う殺し合いがすごいですね。毎回、ちょっと暗い気持ちになります。

一親等の身内まで謀殺するわけです。自らの地位を安定させるために多くの身内を亡き者にしたヤマト王権雄略天皇たちを思い出します。もしかしたらそれは「古代の常識」なのかもしれません。

この権力闘争の残酷さは、時代を下って戦国時代を見た場合、ここまではないように思うのですが、いかがでしょうか。

言うなら、今の日本人には理解不能な残酷な感情を鎌倉初期の人々はまだ少しばかり持っていたのではないかと。

司馬遼太郎が「日本人として感覚的に理解できるのは鎌倉時代以降」といったようなことを書いていた記憶があります。言い換えれば、それ以前の日本人は多少なりとも違った感覚で生きていたのではないた、と取ることもできます。

鎌倉初期というのは、あまりドラマ化されることがなかったので、新たな発見というか気付きが多くてためになります。

もしかしたらこの時代は、その後の日本人の「道徳」が熟成され始めた転機ではなかったかと旅吉は見ています。

それはもしかしたら「武士道」なのかもしれませんね。あるいは浄土真宗をはじめ大衆化する仏教が影響したものなのかも。

そんなこと考えさせる大河ドラマです。