一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

古市で巨大古墳三昧

どうも。旅するおやじ旅吉です。

早朝5時半。名門大洋フェリーは大阪南港に接岸。まだ真っ暗。下の写真は前日の夕暮れ。

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大阪の初日は世界遺産に登録されている古市古墳群を巡りました。大阪平野藤井寺市羽曳野市にまたがり、巨大な前方後円墳が点在。古墳巡りにはレンタサイクルが一番なので、車は羽曳野市役所の駐車場に置かせてもらいました。

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まずは応神天皇陵。あまりに巨大で圧倒されます。被葬者は応神天皇なのか、そもそも応神天皇は実在したのか、論議は続いていますが、ヤマト王権が急成長した「倭の五王」の時代に造営されたのは間違いないようです。
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応神天皇陵の遥拝所のちょうど反対側(後円部側)にある誉田八幡宮にも行きました。祭神は八幡神である応神天皇とその両親の仲哀天皇神功皇后。江戸初期の拝殿が立派です。

ちなみに幕末まで、応神天皇陵の後円部頂上には八幡宮奥の院があり、一体化した存在だったとか。明治期にかけ、元来の姿に。

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いまでも天皇陵へと続く石橋があります。
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ヤブツバキがきれい。
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北は進むと小室山古墳。宮内庁が管理しておらず市民の憩いの場になっています。関西の人々にとって、開放された古墳は歴史資産でありながら遊び場でもあるみたい。いいですね。
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その北側には応神天皇の皇后が被葬者とされる仲津山古墳。

近鉄の土師ノ里をさらに北に向かいます。土師氏は古墳造営などを得意とした技術系の氏族。その本拠地だったみたい。古墳群のど真ん中を拠点にしていたのが面白いですね。f:id:noaema1963:20230309201517j:image

允恭天皇陵。五王時代の天皇が続きます。周りにはびっしりと民家が建て込み、遥拝所の入り口を探すのが大変でした。

住宅地と古墳、現代と古代が混在している感じです。地域の方々から「そんなこと意識したことない」と返ってきそうですが。
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少し離れた西側には津堂城山古墳。古市古墳群では最も古いことで有名です。ちなみに宮内庁の管理外。

敷地内に「まほらしらやま」という小さな案内所があり、受付のおばちゃんが古市と百舌鳥の説明ビデオを流してくれました。

おまけに実際に巡った古墳のカードもいただきました。熊本から来たことを伝えると「そんな遠い所から」と驚いた様子。いやいやそんなに驚かなくても。

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古市古墳群で一番古いということは、もしかしたらホントは応神天皇陵なのかもしれないですね」というと、「そうなんですよ。学者さんでそう言ってる人がいました」と我が意を当たり、といった雰囲気でした。
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発掘された石棺のレプリカ。結構でかい。やはり大王の陵墓なのかな、と想像します。

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ちなみに藤井寺市生涯学習センターには、津堂城山古墳で見つかった白鳥の埴輪を展示。おばちゃんが教えてくれました。なかなか立派な施設でした。
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施設のすぐ近くには岡ミサンザイ古墳。ここも巨大で美しい。お馴染みの前方部角から撮影。この角度がベスト。応神天皇の父親である仲哀天皇が被葬者とか。ヤマトタケルの息子です。おじいさんは景行天皇
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途中で通った藤井寺駅近くの商店街。多くのアーケード街がシャッター街になる中、ここは元気な様子。

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通りに面して、藤井寺の名前のもとになった葛井寺(ふじいでら)がありました。
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