旅するおやじ旅吉です。
北海道初日。旅吉は今回「自分を裏切るルート」で旅を進めることにした。簡単に言えば「最初に浮かんだルートではなく、その反対方向に行く」というもの。
ちなみに当初は札幌方面に向かい、開拓史を学べる場に行こうかとした。
しかしそれでは何も変わらん。いかにも学び好きな還暦おやじだ。もちろんそれも悪くはない。ただ物足りない。一人旅が陥りやすいところである。
この前、20年ぶりに会った後輩が言った。「せっかく早期退職したんだから、もっと爆発的に変わったがよくないですか」。確かに。痛い所つかれた。
で、これまで全く興味がなかった洞爺湖などの湖を巡ることに。しかし思えばささやかな挑戦である。
とは言いながら、素晴らしかった。なぜこれまで黙殺していたのか。やっぱ北海道は湖でしょ。そう強く思った。
朝から道の駅のすぐ横にあるウトナイ湖を散策。湖とはいえ海抜3メートルの湿地と説明したが分かりやすいかも。渡り鳥の中継地として有名らしい。
空の色が北国だ。こんな空、熊本なら12月くらいにしか見れない。
次が白老町にあるポロト湖。「熊出没注意」とあるが、どう注意すべきか九州人には分からない。ちなみにすぐ横にアイヌの大規模な博物館が2年前に完成していた。
その後、登別温泉。ここは前から来たかった。酸性の白濁した湯が強いこと。目がしみてしみて。あの手の湯は九州なら雲仙と別府でしかお目にかかれない。ここまで強烈ではないが。
温泉街のセイコーマートで弁当など買って車中飯。このコンビニチェーンは最近NHKの「72時間」などで出て、かなり有名になった。今回の旅ではだいぶお世話になりそう。
登別温泉の背後では盛んなる火山活動を見ることができる。九州も火山活動の盛んなことで知られるが、ちょっとレベルが違います。
その先にはカルデラ湖である俱多楽湖。この日初めて知った小さな湖だけど、見事なまでの美しさ。車で来た人は是非とも行ってみるべし。観光客はほとんどいない。
そして室蘭へ。地球岬。すごいよ。ここも騙されたと思って行ってほしい。岬のすぐ近くまで市街地というのも面白い。正直、襟裳岬よりインパクト強いかも。
天気にも恵まれたので、渡島半島や内之浦湾がきれいに見渡せた。普段の善行ゆえだろう。昨日に続きキタキツネをまた目撃した。
でも駐車場の一角で、岬のテーマソング?を大音量で延々と流されるのには辟易した。あれはやめたがいい。
洞爺湖には夕方遅くに到着。あすゆっくり散策したい。熊に注意しながら。