一人旅おやじがゆく

旅することが人生の最大の喜びである旅好きが、各地で見たもの感じたことを淡々と記します。

エレキギターの練習を始めた

最近、というかここ数日、エレキギターの練習を始めた。

実は中学時代にアコースティックギターを始め、友人3人と、かぐや姫だのさだまさしだのアリスだの弾いていた。自慢になるが私のギターの腕はなかなかだったと思う。

通常であれば、そのままエレキギターの道に踏み込むところだが、なぜだか高校に入ってまたもフォークギターを購入。Sヤイリという通好みのギターだったが、なんとなく相性が合わなかったな、あのギター。

いつかエレキギターを買わねば、と常に気になりながらも、東京での大学時代は何とカントリーの一派であるブルーグラスにはまり、フラットマンドリン浸りの4年間を送る。

銀座のライブハウスに出演していたのが自慢だ。社会人になって、時折そのことを周りに漏らすと結構驚かれたりもしたが、どういうわけか、誰もがその事実をすぐに忘れる。だから何度言っても驚かれる。どうしても私の場合、「旅好き、お城好きな人」という面だけが先行して印象に残るのだろう。悲しきかな我が人生、である。

大学を卒業して以降、あっさりと音楽から離れた。当時のサークル仲間はほとんどが今も音楽を続けているのに。バンド仲があまり良くなかったからか、練習のし過ぎで音楽に飽きたのか、未だによく分からない。

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で、本題に入るが、このYAMAHAエレキギター、実は私が買ったのではない。二十歳くらいの時、中学時代のギター仲間から借りて、そのまま借りっぱなしなのである。その友人とはその後、音信不通になった。あまり熱心に練習する奴ではなかったので、ギターのこと、もう忘れてしまっているかもしれない。今頃どこにいるのだろうか。

以来35年間ほど、このギターは私の実家の倉庫に眠っていた。2年ほど前、年老いた母が「そういえばこんなのが倉庫にあった。あんたのだろ? 持って帰りなっせ」とホコリだらけのエレキギターを渡したのだった。

「そういえばエレキに憧れた時期があったな」と、早速安めのアンプを買い、弦を張り直して、入門書まで購入。「アコースティックを極めた俺が入門書か」と一瞬思うが、イヤイヤ謙虚な気持ちが一番、と練習を開始。ところが時を同じくして左肘を痛めてしまい、あっという間にエレキギターは部屋のお飾りになってしまう。

それから2年。いつしか左肘の痛みも軽減(中高年の体の痛みはいつもこんな感じで治る)。10日ほど前から、今度は入門書ではなく、YouTubeで初心者向けエレキギター講座を見て練習している。

改めて感じているのは、エレキギターとアコースティックの違い。アコースティック一本だった私は、硬めのピックを使った強めのピッキングを信条としていたが、エレキでそれをやるとうまくいかない。もっとずっと優しく繊細に弾いてあげないと、いい感じの音にならないのだ。ジャカジャカではだめなのだ、

取り敢えず、クラプトンやビートルズのギターフレーズをいくつか身につけて、まずは満足。楽器の上達は、まず「俺ってすげえ」と感じることから始まると思っている。

アコースティック時代にはあまり考えなかったコードトーンだの、ペンタトニックスケールだの、基本練習にも熱中している。慣れないので手が疲れるが。果たして思う存分、アドリブを弾ける日は来るのだろうか。それにしても今はネットがあるから、楽器の練習も効率的である。