どうも。旅するおやじ旅吉です。
夏休みが取れたので、巨大な前方後円墳が見たくて関西に行ってきました。
今回も一人旅。限られた期間にキャンピングカーでの往復は大変なので、新幹線で往復しました。
昨年11月は奈良盆地の南東部、桜井市から明日香村を訪ねました。言わば、ヤマト王権発祥の地です。
で、今回は奈良盆地の北側にある、佐紀盾列(さきたてなみ)古墳群の一帯。難しい固有名詞なのでパソコンでも出てこず、一文字ずつ打ち込みました。この辺りは古墳だけではなく、唐招提寺、薬師寺、西大寺、秋篠寺など由緒ある寺院が多いため、天平〜鎌倉の仏像を満喫できます。
近鉄奈良駅の近くでレンタサイクルを借りてスタート。
しばらく進むと、ありました。「ウワナベ古墳」。全長は約280m。国内で12位の大きなだそう。応神天皇の娘で仁徳天皇の皇后である八田皇女(ヤタノヒメミコ。腹違いの妹との結婚ですね)の陵墓参考地として治定されています。
蝉時雨が堀を渡って響き渡ります。ちなみにミンミンゼミとツクツク法師でした。さすがにクマゼミは鳴いていませんでした。季節的な影響でしょうか。
ちなみに前方後円墳はやはりこの角度から見るのが一番いいですね。前方部の斜め前から。
2年前まで「上空から見ないことには古墳の面白さは感じられないのでは」と思っていましたが、いやいやいや、そんなことはありません。
昨年来、仁徳天皇陵(大仙陵古墳)、履中天皇陵(上石津ミサンザイ古墳)、箸墓古墳を見て、「巨大だ。それに美しい」と惚れ惚れとしてしまいました。
以来、前方後円墳ファンになりました。
照葉樹が生茂る姿も黒々とした姿もいいですが、芝生に覆われた小ぶりの前方後円墳も悪くありません(熊本にはこのタイプが多い)。
下の写真は古墳の少し南側にある平城宮跡。大極門(南門)から見た第一次大極殿。ガイドさんの話によると数十億円かけて建てられたようです。確かに東大寺大仏殿にも負けない巨大さでした。この平城宮跡は一見の価値あり。敷地内を近鉄が走っているのも面白い。
奈良はいろんなものが巨大ですね。唐招提寺や薬師寺に安置されている天平の仏像群もそう。平安仏や鎌倉仏に比べると、素朴で大きい。なんだか軽く圧倒してくれます。誰もが小さく「うわ〜」と呻いてしまう、そんな存在感なのです。
実は今回の旅行で近鉄の西大寺駅を2回利用したのですが、その目の前が安倍元首相銃撃の現場だったこと、熊本に帰った翌日に気付きました。全くボーッとしてます。
第一次大極殿の中。1300年前にこんな建物を作れたとは。
薬師寺の薬師三尊像を外からパチリ。
奈良を巡った翌日、大阪・高槻の今城塚古墳に行きました。
ここも以前から言ってみたかった古墳。発掘調査から「おそらく継体天皇を被葬した古墳」と注目されています。ただ宮内庁は近くの太田茶臼山古墳を継体天皇陵としています。なので今城塚古墳は出入り自由。宮内庁の許可など必要ありませんから。
こういうの嬉しいですね。
早速、墳丘部に登ってみました。ちゃんと歩道が整備されています。後円部の頂上を通って前方部へ。「この下に継体天皇が葬られたんだ」と思うと感慨深いものがあります。堀の周囲にはレプリカの埴輪がずらりと並べられていました。空堀部分では親子連れがピクニックしていました。
下の写真は前方部からみた墳丘部。
そのさらに下が、後円部の上あたり。そのあたりの里山とほとんど差がありませんでした。仁徳天皇陵とかもこんな感じなのですかね。
前方部と後円部のくびれ部分。
すぐ横の資料館には、たくさんの発掘品が並んでいました。勉強になりました。